たとえ多数決に勝てなくとも、普遍性の底から鈍く光るものをつかまえることはできる、とわかったときは、本当にうれしかった。
自信というのは、勇気を出して自ら選び取るものなのではないか。
「自分を信じる」というのを、この歳で生まれてはじめて一生懸命やってみようかと思う。今まで、自分を疑うことばかり得手だったので。
小さなことをその言葉尻まで忘れず、いつまでも未練がましいのも、ボヤボヤしておかしなことに巻き込まれてしまう隙があるのも、「社会人」として、ながらく自分の中で忌まわしいことであった。